月が天頂にある時、北半球と南半球では上下左右が逆転(180度回転)して見えることは比較的簡単に理解できます。南に向って見るのと、北に向って見るのとの相違と言っても良いと思います。南半球でも南に向って反り繰り返って月を見れば、北半球と同じ模様の月を見ることができます。(11/13参照)
ところが、月が出る時、沈む時の状況の相違はよく分りませんでした。上弦の月や下弦の月の見え方から、南北を問わず月が回転しているように見えることは明らかです。大雑把に言えば、出てから90度回転して天頂に至り、90度回転して沈むようです。
インターネットで色々勉強した結果、満月の時の月面の模様は下図のようになると思われます。すなわち、北半球では90度よりその緯度分だけ右に回転した状態で上がってきて、右に回転しながら天頂に至り、更に右回転して90度よりその緯度分だけを残した状態で沈んでいくようです。
南半球では90度よりその緯度分だけ左に回転した状態で上がってきて、左に回転しながら天頂に至り、更に左回転して90度よりその緯度分だけを残した状態で沈んでいくようです。
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アスンシオンの月面の模様の変化は上図のとおりであることは確認しました。
東京での天頂での模様は上図のとおりで、東の空に出てきた時の模様は今回の月食の写真で確認しました。
東京での月の沈む時の模様を確認してみてください。今なら朝の残月で確認できると思います。
長々と書いてしまいましたが、月の見え方の相違は、模様が回転するだけで、上下あるいは左右だけ反転して見えることはないということです。