ナツメヤシは、中東で紀元前3000年以上前から栽培されており、世界で最も古くから栽培されている植物です。その実を乾燥させたものは、砂漠の遊牧民の携行食品でした。
数年前にトルコの友人からこの乾果:Dateをもらい、その存在を知りました。彼らは体の調子が悪い時にこれを食べるそうで、日本の梅干のような存在です。ただし、食味はまさに干し柿です。
その後、アラブ首長国連邦に行く機会があり、Dateを買ってきたことがあります。専門店の高級品からスーパーの実用品まで、また種ありから種抜きまで色々なものがありました。
去年の5月、テヘランで実のなったナツメヤシの写真を撮ったのですが、どこかにいってしまったので、写真を借用しました。こんな風に実がなります。photo from
http://www.asahi-net.or.jp/~wh4k-bnb/israel/daktilo.html
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3年前にロンドンに行った時に、果物屋で見なれぬ実を見つけ(この時はまだなったところを見たことがなかった)、何かと訊いたら、Dateだといいます。これがその時のDateです。
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乾果しか知らなかったので、どちらがおいしいかと訊ねたら、この生の方がおいしいというので、買ってみました。ホテルに帰り、食べてみたら、何と渋柿そのもので、食べられたものではありませんでした。
しゃくにさわったので、日本に持って帰り、熟させてみました。日が経つにつれ、渋みは薄れましたが、美味しいというには程遠いものです。そこで、実生から育ててみることにしました。ナツメヤシはイチョウのように雄株と雌株があるというので、数株は育てなければなりません。その年は2株、翌年3株、さらに去年1株、計6株が実生から育っています。下の写真は、左から1年生、2年生、3年生です。どこの産かは不明です。
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